保護者世代の中学入試と明確に異なるのが、令和の中学受験は「親の伴走力」が合否に強く影響することだ。中受の伴走を全力で楽しみ、2024年2月入試でわが子を難関校合格に導いた5人が熱く語った300分の中から、特に大事な部分を「週刊ダイヤモンド」版の10倍近いボリュームで3回に分けて紹介する。特集『わが子に最強の中高一貫校&塾&小学校』(全46回)の#37では、「親の伴走問題」を中心に、激動の1月、2月の乗り切り方や志望校の選び方などについてお届けする。(構成/ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)
エロイーズさん(江口) @Gimlet71004011
長男はSAPIXから、2月1日午後を落としながらも難関校に合格。中1男子、小5女子、小2男子の父親。本人は筑駒→東大。趣味は過去問研究。
エスママ @yumeloshun
長男は母推しの難関校に進学。3年生入塾時偏差値30から3年間で偏差値30アップを達成。5年生まで週末はサッカーやテニスを満喫。
たけひろ@2024中受終了 @H7CVSV6at2bXTEN
次男は超難関校の灘、開成、筑駒に合格。4年生から3年間SAPIXの「α1」を維持。長男はSAPIXから御三家。
勉三パパ・中学受験2024(勉三) @juken2024
次女が四谷大塚偏差値60以上の難関校に合格。長女も7年前に中学受験を経験。出張にも「予習シリーズ」を携帯する中受マニア。
みやび @5363sakura
長男が2月1日午前の難関校に合格。塾はお世話になったアントレ推し。長男は英語も得意。今後は英語でのディベートにも参加予定。
親の役割が重要な令和の中学受験
「中受の伴走」で意識したことは?
――中学受験、お疲れさまでした。親子で挑んだ中学受験、点数を付けるとどんな感じでしょうか。
勉三 まずは100点ですよね。無事に受かったわけだし。
たけひろ 僕も100点ですね。
江口 第1志望に受かったという意味では100点ですけれど、受かるつもりで受けた学校で幾つか不合格もありました。渦中は本当に大変だったので90点ですかね。落ちた学校に対して、本当はどうすべきだったのか。そこのところの答えが出ていません。
エスママ 家族全員で元気に受験を乗り切り、私の一推し校への進学が決まり、息子も満足しているので、100点満点!と言いたいところですが、本人の第1志望合格に向けてもう少しこうしたらよかったかな、という反省点もあるので、90点といったところでしょうか。
みやび 目標を決めて、道中を楽しむことを意識していました。そういう意味では100点ですし、第1志望合格というおまけも付いてきました。
子どもも「俺、この入試をやり遂げた」と言っていました。精いっぱい努力して頑張る経験、精いっぱい努力しても届かないことがあるという経験をしてほしかったので、中学受験をして本当によかった。
――現代の中学受験は「保護者の伴走力」が重要になったといわれています。たけひろさん、江口さん、エスママさんはご自身も中受経験者ですが、その実感はありますか?
たけひろ 昔は丸付けも子ども自身がやっていましたからね。でも、長男、次男の「中受の伴走」は楽しさしかなかった。3人目が欲しいくらいです。
江口 投入時間が増えていることは間違いないので、親が伴走を楽しめないと本当に大変だと思います。私も趣味が中受の伴走ですし、過去問の研究も大好きですけれど。
――中受の伴走で意識したことを教えてください。
次ページでは、わが子が難関校に合格した保護者5人が中受の伴走で取り組んだことを紹介。さらに「後悔や反省点」「入塾後の成績の推移」「激動の受験期の振り返り」など生々しいリアルな声をボリューム満点でお届けする。