ゴルフブームに支えられ、ゴルフ場会員権の相場は堅調に上昇を続けている。特集『ビジネスに効く!ゴルフ場ランキング2024最新版』(全17回)の#11では、値上がりが続く名門コースや注目を集めたリゾートコースを紹介する。(桜ゴルフ代表取締役社長 佐川八重子)
会員権相場は
4年連続で値上がり
新型コロナウイルスの感染拡大が転機となり、いわゆる「3密」を避けられるレジャーとして脚光を浴びたゴルフ。2023年5月に新型コロナが感染症法上の5類に分類され、ゴルフ以外のレジャーが復活する中においても、ゴルフ人気は根強いことが確認できます。
依然として、ゴルフ場はビジター予約が取れなくなるほどの盛況ぶりです。これに伴い、予約の取りやすい「メンバー志向」が高まり、ゴルフ会員権の購入に動くゴルファーが20年夏から増え続けています。
それを追い風に、ゴルフ会員権のマーケットは引き続き堅調です。23年4月から24年3月末の関東圏(1都6県と静岡、山梨、長野、新潟、福島を含む)の平均相場は、前年比6.4%の値上がりとなり4年連続で上昇しました。
今年に入ってからは、日経平均株価が34年ぶりの最高値を更新したムードも後押しし、相場は上昇基調を維持しています。
予算を上積みしてでも名コースのメンバーになりたいという「クラスアップ需要」に加えて、23年で特筆すべきなのは、30~40代の若年層ゴルファーにも会員権を購入する動きが広がったことです。また、新型コロナが5類に移行して以降、ゴルフ接待は復調の兆しを見せています。
総額1000万円以上の高額名門コースにとどまらず、準名門や中堅コース、総額100万円以内のお手頃コースまで、幅広い銘柄で引き合いが強くなっています。
次ページからは、ゴルフ場会員権値上がりランキング、注目のリゾートコース15コースを紹介する。