山口 そう。それを身につけるには、頭が良いだけじゃないんですよね。だいたい日本人はみんな頭が良くなりすぎていると思っていて、むしろ心とか愛とか共感について学ぶ必要があると強く感じています。愛の軸を高めれば、コミュニケーション能力の高い人間になっていくし、強くなると思うんですけどね。だって、僕の周りで活躍している起業家は、ものすごい競争力があり、コミュニケーション能力もリーダーシップもあり、物事を考えて有機化でき、誰と誰がつながれば最適かということを直感するなど、サバイバビリティが高いんですね。いまの時代に求められている能力は、そういうものだと思うんです。
坂之上 たぶん、偏差値ではないパワーを高めることがすごく大事になってくるのですよね。
じゃあ、具体的にどうすればいいの?と言われれば、一番簡単なのは、異文化に身をおくことじゃないかな、と私は思っています。自分が常識だと信じていたことが常識じゃないとわかる瞬間に、いろんなことが見えてくるんじゃないかと思うので…。
そして異文化って、外国ってだけでなく、都会と地方もそうだし、異業種でも相当に違うから違う場所に行って何かした経験や失敗が、いつしかその人の深みやサバイバルパワーになるんじゃないかと思うんです。
次回は4月11日更新予定です。
坂之上洋子さん書籍のご案内
結婚のずっと前
坂之上洋子・著/写真=野寺治孝・著
二見書房・刊
「辛い時って、実はすごく貴重
一番色んな事を吸収してる
きっと心が(スポンジみたいにふわふわな)状態なんだよね」
「Newsweek」誌「世界が認めた日本人女性100人」の一人に選出された坂之上洋子による、恋愛・結婚に関するメッセージ集。人気カメラマン・野寺治孝の写真も併録した美しい本です。
時には優しく包み込んで背中を押し、時に考えさせる厳しい言葉の数々。そのフレーズ、単語の一つ一つが胸に静かに届き、心を揺さぶります。
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なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?
これからを幸せに生き抜くための新・資本論
人は、経験を通して世界を創造する。
お金は、その創造の一要素でしかない。
将来の“正解”が見通せない今、誰もが、ぼんやりとした不安を抱えて生きています。その大きな原因は「変化が重なり、先がよめないこと」。なかでも、グローバル化やIT化によって最も大きく変化したもののひとつが、金融、「お金」のあり方でしょう。「お金」の変化を整理し、どうすれば幸せをつかめるのか、経済的に生き抜いていけるのか、考え方や行動様式をまとめた、未来を考えるための土台を固めてくれる新「資本論」です。