東京都心で働く、20年以上ペーパードライバーだった40代女性が、諸般の理由で「車を運転したい」と一念発起!4回の路上マンツーマン教習を経て、再び初歩的な運転ができるようになるまでを自身で実況する企画。最終回となる第4回は、目標だった「都心から首都高を通って房総半島」ルートを走れるようになった筆者がいま実感していること、そして同じように久しぶりに運転してみようと考えているペーパードライバーの読者に対し、「ペーパードライバーを卒業したい人が今すぐやるべきこと、知ってほしいこと」を五つ紹介する。(ライター 高野美穂)
●第1回『都心の40代女性が20年ぶりに車を運転「ペーパードライバー講習」を受けたら世界が変わった!』
●第2回『40代のペーパードライバーが「怖い」「勇気が出ない」と語る要注意スポットとは?』
●第3回『「僕、テスラだけ運転できるんだよね」セレブ自慢かと思ったら全然違ってた』
夫婦初「夜のドライブ」でハンドルを握るのは私?
「あなたと出逢ってからもう10年以上になるけれど、こうして夜にドライブをするのは初めてですね」
男女の時間の過ごし方として定番の一つといえる“夜のドライブ”。若い頃にはそのシチュエーションに憧れもあり、恋愛に発展しやすいムードのある空間だったように思う。その夜のドライブを夫婦で初めてした時、ハンドルを握っていたのはペーパードライバーである、私だった。
そう、初心者マークを前後に背負って。
「家まで講師を派遣してもらって運転を習っている」と発言した際に幾度となく言われた言葉が、「旦那さんに習えばいいのに(費用がもったいない)」という言葉。日本人のみならず、イギリス人からもオーストラリア人からも同じことを言われた。しかし、なんということはない、我が家は、夫も仲良くペーパードライバーなのである。
「男性は運転ができて当然」というような風潮は、男性こそを苦しめているな、と感じる。
とある渋滞中、周りのたくさんの車の運転席を見ると、ハンドルを握っているのは男性が多い。少なくとも半数は大きく上回っている、これは事実だ。普段の家庭内の家事を女性が担っていることが多いため、運転という「家事」は男性に傾いているのだろうか、など、また別テーマとしての記事につながりそうな思考回路が動く。