計画が固まったときこそ
「相談」のタイミング

 予防相談のうち、最も難度が高いのは、限りなく解像度を高めた段階、つまり、「目的」「顧客」「商品・サービス設計」「マーケティング」「制約」という5つの要素を一貫したストーリーで語れるようになる「計画」段階での相談です。5つの要素が練り上がってきているため、「この計画でいきたい!」と思うようになり、自分の計画に固執するようになりがちだからです。

 計画に至るまでの仮説検証の段階を通して、5つの要素それぞれにフィードバックをもらっているはずですが、5つの要素すべてに精通している人はほとんどいません。誰にでも得意不得意はあり、たとえば「目的は素晴らしいけれど、ターゲットが甘い」といったことはどうしても起こってしまいます。そんなときは、自分が不得意な要素についてのアドバイスが活かしきれていないことが多いのです。

「よし、解像度も高まって、いい計画になってきた!」

 計画に自信が生まれてきたときこそ、相談すべきタイミング。計画段階で相談すべき「多面的に見てくれる人」に会いに行き、物事を進めるためにもう1つ違う視点からのアイデアや注意点を指摘してもらうようにしましょう。

予防相談のサインは、次の4つ。
(1)未検証の思いつきでいいはずの「見立て」が1つしか浮かばないとき
(2)一次情報へのアクセスがない、もしくは古くなったとき
(3)「時間がない」と感じたとき
(4)計画に自信が生まれてきたとき