関西といっても「大阪・京都・兵庫」で全然違う

 関西の大学のキャラクターは、ベースにしている都市を抜きには語れない。「ええかっこしい」系の2校は、いずれも神戸方面。「コテコテ」系のうち関大と近大は大阪。主に中間に位置するそれ以外の大学は京都。郊外へ移転したキャンパスにおいても、おおよそ伝統は受け継がれている。

 受験生の親世代の青年期に比べ出世したのは立命館。昔は左翼系で貧乏そうというイメージだったが、90年代から入試や学部の構成をどんどん改革し続け、イメージも人気もアップした。その様子を見て焦ったのが関学。

 あわてて学部改編や入試改革に取り組み、イメージ回復に一定の効果を出しつつある。キャラクターが対極の関大も、このところ関学とそう変わらないポジションにまで上昇してきている。産近甲龍の中で、志願者数を10年で2倍以上に増やすなど大躍進を遂げたのが近大。産甲龍とは比較にならないほどの知名度を築き、入試偏差値も上がり、関関同立にも迫る勢いがある。今後も要注目だ。