就職では全国的な知名度が課題
しかし、こと就職となると、かなりの不利は否めない。関西の企業は大学名相応の評価をしてくれるが、いわゆる産近甲龍あたりだと東京の企業相手の就活では苦労を強いられがちだ。
とはいえ、各大学就活のサポートは手厚い。たとえば、関西学院大のキャリアセンターの支援体制は関西屈指だ。「日本一、就職活動をする学生のサポートを本気で考える大学」であることを自負し、年間学生対応件数約2.7万件、卒業後の進路把握率も就職率や就職先への満足度もほぼ100%。
「親身になって相談を受けてくれる」と学生の評判も良い。模擬面接など、多彩なプログラムの「就職ガイダンス」が年4回行われる。
近畿大学も就活支援のキャリアセンターは、学生の入学時からプログラムを作成し個別対応。「公務員試験対策講座」などの職種や資格別の「課外講座」体制も一通りあり、インターンの案内も積極的。
さらに全国に約57万人OB・OGを輩出しており、そのネットワークは頼りになる。関西で一般に知られているような企業のほとんどに先輩がいると言えるほど。学内では年間約1400社の企業研究会や合同企業セミナーが行われ、多くの企業と出合う機会もある。