日産自動車・みずほ銀行・JR九州が
9位で投稿件数は31件

 9位は日産自動車、みずほ銀行、JR九州で、投稿件数は31件。

 日産自動車では経営への不満や将来への不安などを指摘する投稿が少なからずあった。

「毎月上級管理職が退職している。このような状況は異常ではないか」
「戦術と戦略の区別がついている人が上層部に1人もいない」
「新規事業への活気が感じられない。恐らく衰退し続けると思う」

 また、会社の風通しの悪さや組織の硬直さに関する投稿もあった。

「数年に一度会社を揺るがす大きな危機に見舞われ、その時だけは多少団結するが、危機が去ると途端に足を引っ張り合い責任を押し付け合う文化」
「仕事は雑に丸投げされ、結果のみ吸い上げられる。真面目に対応すればするほどに奴隷化させられ、精神をすり減らして脱落していく」
「くだらない根回しが横行して本質的な仕事ができない」
「従業員を大事にしない風土。部長のパワハラで社員数人がメンタル疾患で休職した」

 人手不足や業務負担の大きさへの不満もあった。

「設計の部署は人権がほぼない。金曜日夜に会議があり22時に議事録を送る。持ち帰り残業もよくある」
「調整業務が多い。マイクロマネジメントしてくるチームリーダーやパワハラ的な言動をする同僚が周りにいる」
「忙しい時期は頭がおかしくなるぐらい仕事が降ってくるが、それが当たり前と思っている社員が多く、残業時間は月70時間以上ある」

 みずほ銀行は23年1~6月の投稿件数は22件だったが、7~12月は9件と減少している。

 残業の多さや人手不足への不満が目立つ。

「本部の部署によっては終電まで仕事をするのが当たり前、もしくは、仕事が終わるまで残らざるを得ないケースが多い」
「本部の私の部署では8時40分始業、22時退行が常態化」
「無駄な事務により残業が多い。近年は退職者も多く、慢性的に人が足りていない」
「平日も朝まで飲み会、土日はゴルフや資格試験の勉強で、プライベートはなきに等しい」
「営業職は休日出社する場合もあるので、プライベートはあまりないと思った方がいい」

 人材流出に関する懸念や不満も少なくない。

「従業員の士気が低い。優秀な人は若手・中堅を中心に会社を去っている」
「金融業の会社としての将来性は微妙。退職者が後をたたない。若手の退職が増えている」
「行員のモチベーションの低下が著しい。社外向けのブランディングを気にする前に、まずは社内のカルチャーをどうにかしないと、優秀な若手は流出し続ける」

 旧態依然の社風への不満もあった。

「とにかく意思決定が遅い。決裁者への説明までに踏むべきプロセスが多すぎる」
「経営のやり方が明らかに間違っている。定性評価をはき違えて、上の好き勝手で評価がきまる」
「年功序列による評価体制を見直すべく取り組んでいるが、超が付くほどの保守的な企業風土ゆえ大きな変化は望めない」
「古い企業文化と無能力なおじさんたちが残っている会社。やる気のある人、できる人はどんどん抜けていく」

 一方、JR九州は23年1~6月の投稿件数は9件だったが、7~12月は22件と増加した。

 JR東日本、JR西日本と同様、JR九州でも目立ったのが給与に関する不満だ。

「コロナ禍で年収が下がり、業務量と責任に見合った収入が得られていない」
「コロナ禍以降ボーナスをカットされ、給料は減っているのに1人あたりの業務は増えている」
「安い給料と多くない休暇、増加するご意見対応などで現場の社員は疲弊している」
「過度に設備を廃止したり、人件費を削ったりして、利用客にも従業員にも悪い影響が出まくっている」

 また、働き方への不満投稿も多い。

「深刻な人材流出により現場は疲弊している。特に現業部門は、休日出勤をしないと回らず、ワークライフバランスなど無いに等しい」
「本社勤務では長時間残業に苦しむ社員も多く、労使協定に抵触しないために闇残業を行う姿も見受けられる」
「休みの日や夜中にも呼び出しがあり、災害時には職場で寝泊まりする必要がある。 一歩間違えば大事故につながる作業でも手当がつかないなど、社員の扱いがひどい」

 そのほか、「毎年、お中元とお歳暮のノルマが課せられる」といった投稿もあった。

 12位から29位までの19社の中には、数々の不祥事が明らかになった中古車販売大手のビッグモーターのほか、ソフトバンク、三井住友海上、大和ハウスなど、大手企業が多数ランクインしている。次ページからのランキングをぜひチェックしてみてほしい。