小学校5年生、
親子留学1カ月で完璧なRの発音を獲得

 また、親子留学でセブ島にやってきて、すでに1カ月とすこしが経過している親子に話を聞くこともできた。お子さんの年齢は日本では小5だという。

「英語の授業はどう?」と聞くと「先生たちが明るくて元気なので楽しい!」といい、会話の中で、授業中の様子を再現してくれた際に使った英語の発音がきれいで驚いた。やはり、小学生くらいまでの年齢で英語漬けになる効果はすごいのかもしれないと、彼女のRの発音を聞いて悟る。

 英語以外の面でも成長がありそうだった。保護者である母親が日本とは勝手の異なる現地での生活に苦心している様子を見て、小学5年生の女の子はもはや「保護される児童」ではなく「ともに生活を切り盛りする同志」に見えた。ちょうど父の日を過ぎたばかりで、お父さんが恋しくなっているのかもしれないな、と感じる発言もあり、親子の新しい挑戦は、家族全員の関係にも多大なる良い影響を及ぼしそうだと思った。

子どものサマーキャンプは
両親の余裕のために活用してもいい

 3回にわたって、夏休みのキッズ・ジュニアキャンプについて紹介してきた。欧米では、夏休みに子どもにキャンプを予約するのは子どもの非日常体験のためだけではないと言われている。夫婦が二人きりで食事に行ったり、別の旅に出かけたり(または、仕事が好きな人は思う存分残業したり)するために使われている。数週間、子どもの面倒から完全に解放されて過ごせたら、親御さんの夏もだいぶ変わるはず。日本ではまだあまりまだ馴染みのない過ごし方かもしれないが、こうした側面から検討してみてもいいのではないだろうか。

 次回は、フィリピンへの親子留学、親子移住について紹介する予定だ。