最新!給料ランキングPhoto:123RF

電力大手12社の2024年3月期の平均年間給与では、意外な会社が唯一の1000万円の大台に乗せてトップとなった。ちなみに23年3月期に首位だった東京電力ホールディングスと中部電力の合弁会社JERAは2位に陥落した。首位はどこだったのか。特集『最新!給料ランキング』の本稿では、電力大手12社の給与ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

意外な会社がトップに
昨年はJERAが首位

 電力大手12社の2024年3月期の有価証券報告書が出そろい、ダイヤモンド編集部は各社単体ベースの平均年間給与を集計し、ランキングにした。

 なお23年3月期は、東京電力ホールディングス(HD)と中部電力の合弁会社のJERAが866.1万円で首位だった。2~4位には、関西電力(855.8万円)、中部電力(851.0万円)、東電HD(814.4万円)の「中三社」が並んだ。

 また、中国電力が809.0万円で5位だったほか、J-POWER(電源開発。管理職除く)が804.5万円で6位。以下、東北電力(796.8万円)、沖縄電力(774.5万円)、九州電力(770.1万円)、四国電力(760.1万円)、北海道電力(750.7万円)、北陸電力(726.1万円)と続いた。

 電力業界は24年3月期決算で、多くの会社が過去最高益をたたき出した。好調な業績を背景に関西電力が24年の春季労使交渉で、5年ぶりに基本給を底上げするベースアップ(ベア)を実施するなど賃上げも進んでいる。

 さて、24年3月期の平均年間給与は意外な会社がぶっちぎりの1位に輝いた。果たしてどの会社だったのか。実は、その会社は電力業界のみならず、ガス大手2社と比べても水準は群を抜いている。他社の平均年間給与の実額とも比べながら、その会社の給与が高い背景を分析する。