写真:名古屋市にある中部電力 MIRAI TOWER名古屋市にある中部電力 MIRAI TOWER Photo:PIXTA

電力大手の2024年定時株主総会の決議に関する臨時報告書が7月上旬までに出そろい、再任・新任の取締役に対する賛成率を集計した。長期連載『エネルギー動乱』の本稿では、中日本3社(北陸電力、中部電力、関西電力)編。カルテル事件で業界をざわつかせた中部電、関電の両トップの賛成率は明暗分かれた。(ダイヤモンド編集部 土本匡孝)

北陸、中部、関西の取締役賛成率
トップはいずれも社外取締役

 電力大手9社の2024年定時株主総会の決議に関する臨時報告書が7月5日までに出そろい、ダイヤモンド編集部は再任・新任の取締役に対する賛成率を各社別に集計した。

 今回は中日本編。具体的には北陸電力、中部電力、関西電力の3社の取締役35人が対象だ。

 結果の一部を紹介すると、各社トップはいずれも社外取締役で、北陸電の山下裕子氏(一橋大学大学院教授)が97.4%、中部電の村瀬桃子氏(弁護士)が99.2%、関電の矢萩典代氏(万博サクヤヒメ会議理事)が98.9%だった。

 次ページで、中日本の電力3社の取締役候補35人の賛成率を紹介する。カルテル事件で業界を震撼(しんかん)させた関電、中部電の各トップの賛成率は明暗分かれた。