もしあなたが日本人なら、これからは「日本人だから豊か」などという考え方は捨て、世界の中の優れた人たちと伍して闘えるだけの戦闘力を身につけなければならない。

 日本人であるがゆえの付加価値などはないと思って、自分自身のスキルを磨くしかないのだ。世界に伍するスキルを磨こう。

POINT(3):魚屋のお婆さんでも英語が喋れる時代だ。苦手だからといって本当に諦めていいのか?

「できない理由」よりも
「できる理由」を探せ

 突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、次の一点に尽きる。

 物事を“できない理由”から考えるのか、それとも“できる理由”から考えるのか。

 それだけだ。突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく、意識の差なのである。

 もしあなたが「英語ができないから、外国人と話す仕事なんて探さない」と決め込んでいるなら、それはいけない。

 まずは根底にある“できっこない”という心の蓋を外さなければならない。

 23歳で起業して以来、僕に暇な時間は皆無だった。

 どんな人にも時間だけは平等に与えられている。時間当たりの作業効率と判断のスピードを極限まで上げていかなければ、僕のやりたいことは到底実現できなかった。そしてそこでの基本は、今現在目の前にある案件にありったけの集中力を動員すること。今書いているメール、今話している相手、今見ているニュース、今考えているビジネスプラン。とにかく今、この瞬間に集中するのだ。

 一度も触ったことのないソフトや、知らないプログラム言語を使わなければいけない仕事のオファーが来ても、僕は「できます!」と明るく言い放った。そして後から必死に猛勉強して仕事を完遂してきたのだ。

 “できない”と“やらない”は同義ではない。できないことでも、必死になればなんとかなるものだ。

 今日からは、何事も“できる!”という前提に立って、そこから“できる理由”を考えよう。

POINT(4):「今できないこと」も「できる!」と言う。自分を追い込み、最短時間でスキルを上げる。