この4業種には、圧倒的な「稼ぐチカラ」があります。

 減配や無配のリスクを避けながら、非課税の恩恵を受け続けて配当金ダルマを大きく育てていくためには、見逃すことのできない業種と考えています。

「企業株の購入」で
迷ったときの考え方

 新NISAを使って、これから配当株投資を始める人であれば、どんな企業の株を買えばいいのか、迷うことも多いと思います。

 そんなときは、自分の日常や感情に引き付けて考えることが大切です。

 そのアプローチ法には、次の2つがあります。

【考え方(1)】「なければ困る」サービスを提供している企業

 自分が生活している上で、「これがないと困るよな」と感じるサービスを提供している業種の中から、トップ企業を選ぶことです。

・銀行がなくなると、生活が不便になる
・スマホが使えないと、連絡ができない
・クルマがないと、移動に支障がある

 日常生活や仕事、趣味などで、「絶対にこれが必要だ」と思うようなサービスを提供している企業は、多くの人にとっても必要不可欠であることが多く、潜在的な需要もあるため、そうした企業は着実に利益を上げています。

 日ごろから馴染みのあるサービスを提供している企業であれば、その動向や変化に気づきやすいというメリットもあります。

【考え方(2)】子供の就職が決まったら、素直に喜べる企業

 あなたに大学生の子供がいたとして、「三菱商事に就職が決まったよ」と報告を受けたら、どのように反応しますか?

「商社なんて、この先どうなるかわからないから、やめておけ」という人はごく少数で、ほとんどの人は、「いい会社に決まったね。おめでとう!」と祝福するのではないでしょうか。

書影『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)『新NISAで始める!年間240万円の配当金が入ってくる究極の株式投資』(クロスメディア・パブリッシング)
配当太郎 著

 それは、NTTやトヨタ自動車、東京海上であっても事情は同じです。

 誰もが社名を知っているような、日本を代表する大企業に就職が決まれば、「仕事が大変だろうな」と心配することはあっても、「そんな会社は危ない!」と考える人は滅多にいないと思います。

 就職先というのは、ある意味では、人生を託す企業でもあります。

 自分の大切な子供の人生を託せないような企業であれば、大事なお金を安心して託すことはできないものです。

 こうした視点で考えれば、どんな企業の株を買えばいいのか、無理なく答えが出るように思います。