「勉強してよかった」の感覚が大事
脳を働かせるからやる気が出る!

――勉強のモチベーションが上がらないときは、どうすればいいでしょうか?

「やる気が出ないから勉強できない」というのは実は大きな逆説で、脳を働かせることができていないから、やる気が出ないのです。

 脳を働かせるためには、勉強したい理由がすごく大切です。「勉強したらもっと面白いアイデアを思いつくことができる」とか、「給料が上がって旅行にもたくさん行ける」とか。あいまいなものではなく、よりはっきりした明確な理由であるほどいいでしょう。

 また、「勉強すると頭がすっきりして面白い」とか「英語を勉強して外国人とコミュニケーションができたら楽しかった」といったような、自己感覚が重要です。学んだことを実践してみて面白い、うまくいったという感覚があれば、脳はさらに知りたいと思う。そういう単純なことが大切なのです。

かとう・としのり/脳内科医、医学博士。新潟県生まれ。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニング、脳活性助詞強調おんどく法の提唱者。小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。著書に『一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1万人の脳を見た名医が教えるすごい左利き』(ダイヤモンド社)など多数。