【最新】東京メトロ「混雑率」ランキング!株式上場は混雑緩和につながる?Photo:PIXTA

東京メトロが10月にも株式上場すると報じられた。時価総額は6000億~7000億円規模になるとみられ、近年では最大級の上場案件になる可能性があるそうだ。ところで、東京メトロといえば東西線が長年、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車であることが有名だった。コロナ禍を経て、現在の混雑率をランキングにすると、東京メトロ内の“序列”が激変し、新たな“痛勤”ラッシュ王が誕生していることが分かった。(乗り物ライター 宮武和多哉)

東京メトロが10月にも株式上場へ
各線の「満員電車」度をランキング

 東京で地下鉄を経営する東京メトロが、10月下旬にも東京証券取引所に上場する方針だと報じられた。東京メトロは、国が53.4%、東京都が46.6%の株式をそれぞれ保有する。国の保有分については、売却収入を東日本大震災の復興財源に充てることが法律で定められていることなどから、かねて国と都は売却に向けた検討を進めてきた。10月下旬という時期が伝えられたのは大きな前進だ。

 ところで、東京メトロといえば東西線が長年、ぎゅうぎゅう詰めの満員電車であることが有名だった。国土交通省は毎年、「鉄道の混雑率」に関する調査結果を公表しているのだが、東西線で最も混雑する区間(木場駅→門前仲町駅)は、混雑率ランキングの1位に(不名誉ながら)君臨し続ける“絶対王者”だった。

 しかし近年、ある異変が起きている。東西線が1位から陥落し、代わって違う路線が“シン・満員電車”王になったのだ。それはどの路線のどの区間か?8月2日に公表された最新(2023年度)の調査結果から、コロナ禍を経た新しい生活様式の実態と、JRや各私鉄も縦横無尽に走る首都圏ならでは通勤もとい“痛勤”ラッシュの変化を、解説していく。