悠仁さまと小泉進次郎氏で
異なる大学進学報道の温度差
悠仁さまの進学先は、学習院以外のどこであっても批判されそうだ。学校推薦やAO入試なら「忖度ありの裏口入学」、ガチンコの一般入試なら「一般国民と争って一人蹴落とした」といわれるだろう。
一方、デイリー新潮は3年前、小泉進次郎元環境相の米国コロンビア大学留学について「特別なプロセス」があったと詳細に報じたが、次期首相候補であるにもかかわらず、さして問題にされていない。このアンバランスも不思議だ。
将来、天皇になるプリンスが、特別に配慮されて良質の勉学の場を提供されることは皇室制度を揺るがす大問題だが、首相(当時)の息子が特別に配慮されて学歴を手に入れるのはいいらしい。
世界を見れば、プリンスの勉学の場は立場に配慮したものであるのが常識だし、日本人もそう思ってきたと思う。しかし、突然、おかしな空気が流れ、学習院ならいいが、ほかはダメだというのだ。
たとえば、ひろゆき氏は『ABEMA Prime』で「学習院は皇族のためにつくられた学校だから、試験がなくても入れるというのはいい。しかしそれ以外の所、東大でも日大でも入りたいなら一般人と同じように入試を受けるべきだ」とまで言い切っている。
振り返るに、悠仁さまは幼稚園以来、学習院へ行かないことを契機に袋だたきにされ続けてきた。だが、学習院が特別な存在だとか、悠仁さまが学習院を選ばないのがけしからんといった議論はおかしいということをきちんと説明したい。