ホーム画面が自分で撮った写真の人
スマホ依存症の可能性がある?

 人は自分が特別だと感じるのが大好きだ。だからこそスマホには、自分にあわせて特別仕様にするための、さまざまな手段が用意されている。ホーム画面やロック画面では個人で撮った写真を背景にすることができ、着信音を好きな曲にすることも可能だ。表示されるニュースのカテゴリを選択することもできる。

 そうした機能でスマホはさらに便利で楽しいものになる。しかし、スマホに自分らしさ(そして自分の特別さ)が投影されていると感じるほど、私たちのスマホを使う時間は延びる傾向がある。一度、スマホの変更可能な設定を、できることとできないことという観点から批判的に見てみてほしい。使用時間が長くなりそうな選択肢はたくさんあるが、減らすことにつながりそうなものは、ほとんどないと気づくだろう。

 たとえば、私のスマホではヴァーチャルアシスタントの声を、アメリカ人女性からイギリス人男性に変更できる――そのイギリス人にジョークを言わせるかも選択できる(“過去と現在と未来がバーに入ってきた。とんだごジセイだ”)。