まずは、プライベートゾーンに何かされそうになったら「いや」と言ってもいいこと、逃げてもいいこと、誰かに話してもいいことを伝えましょう。
また、トイレの個室内にある緊急ボタンも、いざというときに使えます。一緒に確認しておくのもよいでしょう。
怖がらせすぎるのは
子どもにとって逆効果
このような暴力や犯罪の話を子どもにするとき、大人は心配がゆえに「こんなことをすると、こんな目に遭うよ」というように、警戒心を刺激するような話し方をしたり、実際に起こった被害の具体的な話をしたりしてしまいがちです。
子どもは不安や恐怖を強く感じると「怖い、どうしていいかわからない」と、何もできない状態になります。怖がらせすぎないように気をつけましょう。また、実際に被害に遭ったときに、「あれだけ気をつけるように言われていたのに……」と、子どもが自分を責めることにもつながりかねません。
ただ恐怖心や不信感をあおって、「怖いよね」で話を終わらせるのではなくて、「大丈夫、あなたにもできることがあるよ」と声をかけ、「自分には力がある」というエンパワメントを感じられる話にしていくことが大事です。