豆知識になれば…
手書きのメッセージで応援
そして、悠誠君が「すごくおいしい!一番の楽しみでした」と声高らかに教えてくれたのが、母の手作り弁当。由依さんのスマートフォンの「塾弁フォルダー」には、随時息子の感想を聞きながら作ったお弁当の写真がずらり。
「一日中塾の日は昼も夜もお弁当なので、飽きちゃうかなと思って。和洋だけでなく各国の料理も取り入れました」
毎日、手書きのメッセージも添えた。「豆知識になれば」と、クイズ付きのものもある。そんな母親の愛情が、受験生活を支える一助となっていたに違いない。
直前に家族全員が風邪でダウンするというハプニングに見舞われながらも、受験した7校全てに合格。念願だった灘中への進学を果たした。
「受験の目的は自主性を育むことだったので、本人が前向きに取り組んでくれたことが何よりの収穫です」(雄太さん)