このような状況を反映して、中国のSNSでは「新生児が少なすぎ、大学新卒が多すぎ、35歳で仕事探しは高齢すぎ、60歳定年は早すぎ」という昨年流行った言葉が再びトレンドとなり、流行している(参考記事)。

 この原稿を書いている間に、中国のSNSでは「年金保険料の納付をやめる」という主張が目立ってきた。そして、将来的には日本のようにさらなる定年年齢の引き上げがあるのではないかという憶測も広がっている。

 中国は今、急速な高齢化と労働力不足という難題に直面している。定年退職年齢の引き上げは、中国社会の持続可能性を高めるためには避けて通れない措置かもしれない。しかし、それが国民の理解と支持を得られるかどうかは、これからの中国政府にかかっている。

「もう年金を払わない!」定年引き上げにブチギレる中国人「上級国民」優遇に不満爆発