いきなり「200部コピー」と伝えられたときと比べ、印象はまったく異なるのではないでしょうか。

 忙しくしている自分が、なぜ今、手を止めてまで手伝う必要があるのか――「何のために」手伝う必要があるのかといった目的の有無によって、受け止め方は変わり、行動意欲も大きく変わるわけです。

「人を喜ばせたい」という
本能を味方につける

 この目標と目的を設定するうえで、もう1つ覚えておいていただきたいのは、人は自分のため「だけ」にはなかなか頑張れないということです。

 先ほど「ワクワクする目標を掲げましょう」とお話ししました。「ワクワクする」のは言うまでもなく「自分」です。ただ、その目標の動機付けが、「自分のため」だけになっていると、大きな壁にぶつかったときにくじけやすい傾向があります。「どうにも苦しいから、もう今回はダメでも次で頑張ればいいか」などと簡単に逃げてしまいやすいのです。