「韓国に対して関心が高く、非常に真摯な人」
「歴史観も自民党議員の中で最も正しい」
「韓国のことが本当に好きで、友好的な話をよくしていたのが印象深い」(同上)

 さて、このような韓国との持ち上げぶりを聞くと、愛国心あふれる保守派の皆さんはきっとこんな風に思うのではないか。

「ここまで韓国とズブズブということはきっと何か裏で繋がっているに違いない」

 まさしくそれこそが、筆者が考える「石破氏のアキレス腱」だ。政治家とは中国や韓国と対立してナンボという考えの人たちからすると、中国や韓国と友好的な関係や、パートナーとして何かを進めようとするだけで、そこに「陰謀」を感じてしまう。そして今の時代、それはネットやSNSで拡散され、そのまま「報道」されてしまうのだ。

 わかりやすいのは、大阪市長時代の橋下徹氏の「上海電力メガソーラー疑惑」と、河野太郎氏の「日本端子疑惑」である。

 どちらも両者が中国共産党と「蜜月」であって、自治体首長や政府閣僚の立場を利用して、中国に利するような政策をしたのではないかという疑惑である。ネットやSNSで大変な注目を集めてから、実際にマスコミも報道をした。