信用できる
学校の先生の教えとは?

 しかし、もちろん例外も考えられます。塾・予備校の講師にも過去の自分の仕事にあぐらをかいた適当な指導をしている人はいますし、学校の先生でも受験についてのアドバイスを信用できる人は大勢います。

 受験関係で学校の先生の教えを信用していいのは、受験生の志望校を、先生が出ていた場合です。

 たしかにその先生はもう大学に合格してからだいぶ時間が経っていますし、最新の出身大学の受験動向までは情報が追いつけていないかもしれません。

 しかし、年代は変わって出題方法が変わっていても、大学が求めているエッセンスは変わりません。

 どのように対策をしたのか、どうやって勉強をしたのかといった「先生の合格体験記」を聞きとることで、自分の志望校の対策に活かすことはできます。何より先生の大学時代の体験を知ることは、自分が実際に志望校に合格した後の大きなモチベーションになります。

 実際に中国地方から早稲田大学に合格した私の知人は、学生時代の恩師が早稲田であったため、学校時代の話をたくさん聞いたことによって早稲田に入りたくなったそうです。

 学校の教員は、自分たちとは異質の存在であると捉えてしまいがちですが、先生の受験時代を聞くことで、大人にも自分たちと同じような時代があったのだと感じていただければ、大きな受験のモチベーションになるのではないでしょうか。