娘の小学校の成績に
口出ししなかった理由

 私は娘が小学生の時から、テストの答案用紙を見た記憶がほとんどありません。

 テスト結果が一覧となった成績表には一応目を通していましたが、答案用紙については娘に「見せて」と言ったこともありませんでしたし、通知表も積極的に見ようとしませんでした。しかし、それは私が仕事で忙しかったからでも、娘の成績に関心がなかったからでもありません。

 正直に言うと、私は学校の定期テストにはあまり意味がないと思っています。

 子どもの能力そのものを測る学力テストとは異なり、定期テストではあらかじめ出題範囲が告知されています。教科書で習った単元の振り返りであり、授業中に真面目にノートをとり、暗記すれば誰でも高得点を狙えます。

 それも大事なスキルの1つではありますが、それだけでは子どもの学力を測ることに限界があるのです。

学校からの評価は
鵜呑みにしなくてもよい

 通知表についても、そこで評価されていることが絶対だとは思えません。特に小学校では、◎・○・△などの3段階で各教科の成績が評価されますが、子どもの具体的な学力については何もわかりません。