評価は学力だけを対象にせず、宿題や提出物、授業中の発言なども加味され、総合的に判断されます。うちの娘は、宿題をしょっちゅう忘れていましたし、授業中も積極的に発言をするようなタイプではありませんでした。

 そうしたマイナスポイントによって、娘のいいところは見過ごされてしまいます。担任の先生から見れば、娘は30人いる生徒のうちの目立たない1人でしかなく、それはそれで仕方のないことですが、その評価を鵜呑みにする必要はないと感じていました。

毎日の生活を通して
「子どもの脳」の発達を確認

 算数は苦手だけどパズルが得意な子、国語のテストの点数は悪いけど、自分で素晴らしい物語を創作できる子など、学校の評価ポイントとは異なるところに得意なことがある子どもはたくさんいます。

 毎日の生活を通して、子どもの脳が「ちゃんと育っている」ことが確認できれば、1回のテストに一喜一憂することもなくなります。

 以前、小学4年生の息子の国語の出来が悪いからと、毎日学習塾に通わせ、家に帰ってからも夜中の12時までつきっきりで宿題を見ているというお父さんがいました。問題を間違えるたび、お父さんに怒鳴られるため、息子さんの方はすっかり畏縮しています。おまけに連日の寝不足により自律神経が乱れ、毎朝決まった時間に起きられなくなっていました。