走っていての楽しさの
本質はスポーツ?
標準MTとの走りの差は歴然。ステアリングの手応えが増すとともに、切り始めの応答遅れが払拭されている。イメージしたラインを正確にトレースしていけるのがうれしい。しかもタイヤが路面をしっかりと捉える感覚がある。
ブレーキも信頼できる。フロントディスクローターの有効径を6%、熱容量は14%、ブレーキパッドの面積と熱容量は17%向上した。乗ると信頼感が伝わってくる。標準MTは初期に少々利きすぎる印象があるが、RSは踏力でリニアに減速具合をコントロールできるようになっていた。
RSは意のままに気持ちよく走れて、コーナリングでのロールも小さく不安定な挙動が出にくい。安心して攻められるので、思わずペースが上がってしまう。走っていて、この楽しさの本質はロードセーリングというよりも、やはりスポーツといったほうがいいのではないか、という気がどんどんしてきた。
果たしてオーナーになる諸兄はどう感じるだろうか…。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/原田 淳)