京都文化博物館別館モダン建築が多く現存する三条通のランドマーク「旧日本銀行京都支店(現・京都文化博物館別館)」(中京区)

千年の都京都は、時代時代の「モダン」の積み重ねの上に築かれています。11月1日から10日まで、3回目となる「京都モダン建築祭」が今年も催されます。過去最多102件ものモダン建築が参加、普段非公開の屋内にも入れるこのチャンスをお見逃しなく!(らくたび、ダイヤモンド・ライフ編集部)

「京都モダン建築祭」二つの楽しみ方

 街を歩けば、どこからともなくほんわりと、金木犀(キンモクセイ)の甘い香りに包まれるようになりました。2024年は夏日が半分近くを占める異常事態だったそうですが、ようやく秋の京都を楽しめる陽気に。11月の初めには、町中で催される「京都モダン建築祭」で、千年の都のモダンを堪能してください。

 11月1日から10日まで繰り広げられる年に一度のこの“建築の祭典”では、大切に守り継がれてきたモダン(近現代)建築の一斉公開が行われます。3回目となる今年は、東山御所東・吉田が加わり、10エリアに拡充されました。36件から始まった参加建築数も、過去最多の102件となり、ガイドツアーも多様化しています。

 この祭典の楽しみ方は2通りあります。一つは「パスポート」を購入し、登録された40件超の建築を自由に見学する方法。開催エリアが異なる前期(11月2・3日)と後期(11月9・10日)、あるいは全期間の3タイプがありますので、まずは気になる建築をリストアップしてから、どのタイプを購入するかを決めましょう。前期は京都駅・七条、中京、東山、御所東・吉田が、後期は衣笠・北野、西陣、御所西、御所東・吉田、岡崎、北大路が開催エリアとなります。10月31日までなら前売り価格ですが、開催期間中も購入可能です。

 もう一つは、全期間を通じて専門家をはじめとした多様な方が案内してくれるガイドツアーに参加する方法。こちらは全85コースあります。ほとんどが受付終了となっていますが、空きがあれば当日参加もOK。まずは公式サイトを確認してみてください。中には26万円からという超豪華なツアーもありますよ。