現金の割合を減らし、リスク資産に多く投資するのは心配だと思う方もいるかもしれませんが、同じ8.0%のリスクをとっている限り、資産の減り方はほぼ同じです。定期的に資産配分を見直しリバランスするのであれば、同じリスク水準でリターンの高くなる「資産配分(2)」のほうが有利です。
「若いうちはリスクがとれるから
個別株のほうがいい」は賢明?
投資に関する記事で、以下のような文を見たことはありませんか。
「リスクをとれるならハイリスクな個別株を!リスクを抑えたいのならインデックスを!」
しかし、このように「保有するリスク資産の種類によってリスクを調整する」方法では、低いリターンに甘んじることになってしまいます。
同じような例として、「若いうちに個別株でリスクをとり、将来、資産形成ができたらインデックスに移行する」と考える方もいるかもしれませんが、これもやはり間違いです。将来、リスクを減らした資産運用をしたいのなら、例えば、次のようにするとよいでしょう。
前半:「現金20%:インデックスファンド80%」
後半:「現金70%:インデックスファンド30%」