リスクを調整するには、リスク資産の種類を変えるのではなく、リスク資産の割合を変えることが重要です。現金とリスク資産の比率を調整することで、リスク許容度に合わせた最適な資産配分が可能です。

 これは年齢に限った話ではありません。さまざまな要因によってリスク許容度が変わることがあったとしても、やるべきことはスライダーバーを動かすだけです。中身を変える必要はありません。

リスク資産として株式だけでなく
債券も持っておくべきなのか?

 普通の人が持つリスク資産は株式100%で十分です。

「株式と債券」のようにリスク資産を複数組み合わせた資産配分は、普通の人にとっては運用が難しすぎるでしょう。

 たとえ、2種類以上のリスク資産を組み合わせたからといって、インデックスのみの投資効率を上回る可能性は低いです。

 株式と債券の比率をどうすれば、投資効率が株式のみのインデックスを上回るのか、現実的にはよくわかっていません。多くの株式と債券を組み合わせた商品は、採用している比率が論理的根拠に乏しいものが多いです。根拠なく株式と債券を半分ずつにしている、あるいは過去の実績から株式と債券の比率を決めていることがほとんどです。