●A(インデックス)は最も投資効率がよい商品とします。
●B(個別株)はハイリスク・ハイリターンですが、投資効率はAに劣ります(A:0.5>B:0.45)。
このとき、今までインデックス投資をしてきたある個人投資家が次のように思ったとしましょう。
「私はこれまで現金とインデックス(A)の比率は半分ずつ、50:50にしていたのですが、もっとリスクをとってリターンを増やしたくなりました。個別株(B)のほうがハイリスク・ハイリターンなので、インデックス(A)を半分売って、その分を個別株(B)にすれば、狙いが達成できるのでは?」
上記のように思った方がいたら、これは間違いです。すべきことはインデックス(A)の割合を増やすことです。両者の資産配分の違いは次のようになります。
●資産配分(1)はインデックス(A)を50%ではなく、インデックス(A)と個別株(B)を25%ずつ持つ。
●資産配分(2)はインデックス(A)の割合を50%から80%に増やす。
どちらも資産全体のリスクは同じ8.0%ですが、「資産配分(1)」よりも「資産配分(2)」のほうがリターンが高くなります。