筋肉痛にも程度の差があります。ほとんど痛みを伴わずに筋肉を成長させるトレーニングもあるでしょう。しかし、子どもの頃から空手を習い、学生時代にはブレイクダンスをしていた私は、めちゃくちゃ痛いトレーニングが好きです。
筋トレが終わった後、もはや動けないほどに筋肉が悲鳴を上げているとき、「ああ、おれは頑張った…」といった多幸感に包まれます。逆に、トレーニングのあとでまったく痛みを感じなかったら、「あれ、やった意味あったのかな」と不安になります。
筋トレで「筋肉痛」
それでもやめられない理由は?
告白しましょう。私は筋トレにおいて筋肉痛を自ら求めています。それは、言い換えるなら、自分の苦痛を求めるということです。しかし、それはなぜなのでしょうか。
まず、次のような反論が寄せられるかもしれません。それは苦痛を求めているのではなく、筋トレの効果を求めているのではないか、ということです。つまり、苦痛は単に筋肉の成長のサインであって、苦痛そのものを求めているわけではないのではないか、ということです。