わが子が伸びる中高一貫校&塾 2025年中学受験直前#5Photo:PIXTA

文系・理系に続く「第三の道」として近年、注目を浴びる芸術系大学。実は、中高一貫校の中には芸術教育にも力を入れ、東京藝術大学をはじめ、名門とされる芸術大学にも高い進学実績を誇る学校も多い。そこで、特集『わが子が伸びる中高一貫校&塾』の#5では、東京藝大ほか芸術系大学に強い中高一貫校をランキング。上位には、美大・音大付属校のみならず、御三家や国立大付属校、公立中高一貫校もランクイン。子どもの選択肢を広げる参考にしてほしい。(ダイヤモンド編集部 宮原啓彰)

文系・理系にとらわれない!
わが子の可能性を広げる「第三の道」

 先行きの不透明さが増す昨今、大企業への就職率にとらわれない大学選びの選択肢として、芸術系大学の最高峰、東京藝術大学をはじめ、美大の早慶こと武蔵野美術大学や多摩美術大学(ムサタマ)といった、芸術系大学・学部が注目されている。

 そして、中学受験の学校選びでも同様の流れが強まっている。志望校選びの「多様化」が加速し、例えば国内唯一の美術大学の付属校、女子美術大学付属の2月1日入試を見ると、過去5年の応募倍率は3倍前後と高止まりしている。

 中高一貫校の志望校選びでは、とかく難関大学への合格実績に目を奪われがち。だが、私立中高一貫校は、主要5教科はもちろん、美術や音楽、家庭科、体育などの副教科にも力を入れる学校が想像以上に多い。それ故、難関大学への合格実績を誇る中高一貫校でも、芸術系大学に多くの合格者を出す学校も少なくない。

 そこで次ページでは、文系・理系にとらわれない「第三の道」として芸術系大学に関心がある子どもを持つ親向けに、2022~24年度の3年間の大学入試における、首都圏中高一貫校の主要芸術系大学の合格者数ランキングを掲載。また、東京藝大やムサタマなど大学ごとの合格者数についても一覧にしている。ランキング上位には、東京大学合格者数でしのぎを削るような超進学校や国公立中高一貫校の名前も。子どもの選択肢を増やしたい親は、ぜひ参考にしてほしい。