医療の現場に立つ医師や薬剤師は風邪・インフルエンザシーズンを前に危機感を募らせている。ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの小林化工が2021年に行政処分されたのを発端に、後発薬メーカーの品質不正問題が相次ぎ、これが薬不足を深刻化させているからだ。今や国内で処方される薬の8割が後発薬になったにもかかわらず、後発薬業界には国民の命と健康を守る重要な役割を担うだけの器がない。有力な新規参入もない。特集『薬不足はいつ終わる?ジェネリック再編』では、11月18日(月)から12月3日(火)までの全6回(予定)にわたり、後発薬業界の危うい実態をひもとき、薬不足解消の処方箋を探る。
#1 11月18日(月)配信
外様社長は見た!親会社オリックスから送り込まれた後発薬不足の原因企業の「壮絶パワハラ文化」
ジェネリック医薬品メーカーの小林化工は2021年、品質不正問題による行政処分を受けた。これを受けて親会社のオリックスから送り込まれた外様の社長は、健康被害を出すまでに至った品質不正問題の根底にあるものを目の当たりにした。歴代幹部によって綿々と受け継がれてきた「パワハラ文化」である。
#2 11月20日(水)配信
第一三共・エーザイ・田辺三菱製薬…国内製薬大手が、処方薬の8割を占めるジェネリック市場から軒並み撤退した理由
製薬大手の第一三共は昨年、ジェネリック医薬品(後発薬)を手掛ける子会社を売却した。国の政策的後押しで急成長してきた後発薬市場に、かつて製薬大手はこぞって参入したが、その後に軒並み撤退している。処方薬の8割を占めるまでになった後発薬からなぜ手を引いてしまうのか。
>>11月20日(水)配信
#3 11月22日(金)配信
なぜ日医工や沢井製薬ら大手まで品質不正に手を染めたのか…「空前の薬不足」を招いたジェネリック医薬品業界の闇
医薬品メーカーは国民の命と健康を守る使命がある。にもかかわらず、ジェネリック医薬品(後発薬)業界は大手の日医工や沢井製薬までも品質不正に手を染めており、企業個々の問題では片づけられない。なぜこんなにも品質不正が多発し、薬不足に陥っているのか。問題の核心に迫る。
>>11月22日(金)配信
#4 11月27日(水)配信
沢井製薬と東和薬品が覇者に?国が求めるジェネリック医薬品業界の「再編」予想図大公開!日医工はどうなる?
薬不足を打破する一手として、国はジェネリック医薬品(後発薬)業界の再編を求めている。現在約180あるといわれている後発薬メーカーは何社まで減るのか。覇者になるのはどこか。業界再編予想図を大公開する。
>>11月27日(水)配信
#5~
Coming Soon
Key Visual by Noriyo Shinoda