2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】#16Photo:PIXTA

電解銅箔メーカーで東証グロース上場の日本電解が11月27日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、同日付で保全・監督命令を受けた。負債総額は約147億円。わずか5日前の11月22日に配信した鉄鋼・金属業界の倒産危険度ランキングで、同社はワースト2位に入っていた。破綻した日本電解を抑えて、1位になった企業は?鉄鋼・金属業界の倒産危険度ランキングを再配信する。

国内鉄鋼業界が未曽有の危機にひんしている。厳しい環境に置かれているのは、鉄鋼大手と取引のある金属加工メーカーや製錬事業者も同様だ。とりわけ危険な状況にあるのは、どんな会社だろうか。特集『2025年「倒産ドミノ」勃発!?倒産危険度ランキング【上場434社・最新版】』の#16では、鉄鋼・金属業界の倒産危険度ランキングを大公開する。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

市場環境は「危機的状況」
“お先真っ暗”なのはどの会社?

 鉄鋼業界が未曽有の危機に直面している。中国勢の安値攻勢により、原料価格が上昇しても製品価格を上げにくくなっているのだ。それに加え、国内では自動車や建設向け需要が低調だ。鉄鋼国内最大手の日本製鉄は、2024年4~9月期決算の説明資料の中で、この苦境を「危機的状況」と表現している。

 厳しい環境に置かれているのは、鉄鋼大手と取引のある金属加工メーカーや製錬事業者も同様だ。とりわけ危険な状況にあるのは、どんな会社だろうか。

 ダイヤモンド編集部では、鉄鋼・金属業界の倒産危険度ランキングを作成した。すると、日鉄をはじめ大手鉄鋼メーカーや、さらには大手住宅メーカーと密接な関係にある会社がランクインしていることが明らかになった。

 次ページでは、鉄鋼・金属業界の倒産危険度ランキングを明らかにする。