3枚のバンズに、100パーセントのビーフパティが2枚、そこへレタスやオニオンなどの野菜を合わせ、チーズと特製のソースで仕上げる。
1968(昭和43)年、「ビッグマック」と名づけられたこのボリューム満点のバーガーを自分の店で販売したところ、売上げは12パーセントもアップしたのだ。
日本にマクドナルドが上陸したのは、3年後の1971(昭和46)年のことだが、そのきっかけになったのもビッグマックだった。
後に社員となるある男性スタッフは、シカゴのマクドナルドでビッグマックを2個たいらげた。そのあまりの美味しさに、彼は日本マクドナルドの創業者の藤田田に日本での展開について太鼓判を押したという。
その後、日本でもマクドナルドの代名詞となったビッグマックだが、今ではビッグマックの値段で各国の経済力をはかる「ビッグマック指数」なる指標も生まれている。
というのも、ビッグマックは世界各国でほぼ同じ原材料でつくられているため、物価の比較がしやすいのである。
ただ大きすぎるあまり、スマートに食べにくいのが唯一の難点で、「さかさまに持つ」「一度つかんだらそのままの形で最後まで食べ切る」など、さまざまなコツが出回っているが、躊躇なく潰すのが世界では主流だ。この豪快なバーガーは、豪快に食べてこそ味わい深いのである。
ビッグイベントの想定外のハプニングが、「YouTube」を産んだ
子どもからお年寄りまで、今では誰もが当たり前に楽しんでいるYouTubeだが、意外とその成り立ちは知られていない。
YouTubeの発祥はアメリカで、今も本社は創業の地であるカリフォルニア州にある。創業者は、チャド・ハーリー、スティーブ・チェン、ジョード・カリムの3人で、一般的には「仲間とのパーティーで撮った映像を共有したいと感じたことがきっかけ」だとされているが、実は理由は別のところにもあった。
それは2004(平成16)年、全米ナンバーワンのビッグイベントである「スーパーボウル」において、シンガーソングライターのジャネット・ジャクソンがパフォーマンスを披露した時のことだ。