UFO研究団体の4000点の資料を保管
CIAの秘密文書も展示される
この広大な宇宙において、生物は我々のみと考えるのは傲慢だろう。その意味で筆者は地球外生命体の存在には肯定的なのだが、それでも彼らがUFOに乘ってやって来ているというのは今ひとつ信じがたい。
そこで昨今、米国国防総省がUFOに代わってUAP(未確認異常現象)という言葉を使い始めているのは意味深だ。つまり、UFO=エイリアンクラフトとせず、空中で確認された未確認の事象全般を示すものとして公式に認め、国防上の研究・調査対象としたわけだ。
では、日本のUFO(ここではこの表記に統一する)研究は、どこまで進んでいるのか。その最前線と目されるのが、福島県福島市・飯野町にある「UFOふれあい館」である。
同館はUFOに関する様々な資料を展示する施設で、かつての竹下政権下で実施された「ふるさと創生事業」の一環として1992年に設立したもの。UFOを地域おこしに活用しようと考えたのは、飯野町では昔から謎の発光体の目撃談が多く寄せられているからだ。
館内は1階が展示スペースになっており、UFO関連文献や写真・映像など、日本初の民間UFO研究団体「日本空飛ぶ円盤研究会」から引き継いだ約4000点の資料を収蔵。また、これまでの調査記録や3Dシアター、さらにはCIAの秘密文書が公開され、マニア垂涎のスポットとなっている。
運営主の株式会社飯野町振興公社は、福島市から指定管理者として任命を受けた組織であるから、実質的に市営の施設と考えていいだろう。