福島市ではそうした “UFO効果”に着目し、毎秋、「UFOフェスティバル」というイベントも実施している。2024年11月に催されたこのイベントでは、月刊ムーの三上氏やお笑いコンビ「ジョイマン」など豪華ゲストが登場。講演会や宇宙人仮装大会などで大いに盛り上がった。
このイベントに約4000人が詰めかけたというから、人口1900人少々の飯野町からすれば、成果は特筆すべきものだろう。UFOは地域おこしのモチーフになり得ることを、福島市はあらためて証明したと言える。

「UFO道」の先にある山頂
空を見上げると…
ところで、古代人が造ったピラミッドではないかともささやかれる千貫森は、トレッキングコースとしても人気を博している。
遊歩道ならぬ「UFO道」が整えられていて、「UFOふれあい館」から歩いて20~30分ほどで山頂に到達する手頃なサイズ感。そこそこ傾斜が険しく、なめてかかるとそれなりにハードだが、ルートの随所に宇宙人のオブジェが配され、ミステリアスな雰囲気が演出されている。
何より、いまも多くのUFO目撃談がある千貫森だけに、歩きながらしばしば空を見上げるのがまた楽しい。常に「もしかしたら……」という期待感が付きまとうのは、この地域ならではだろう。
ちなみにこの千貫森の内部に空洞があると言われているのは、山頂の一部に、地面を強く蹴るとポンポンと音が響く場所があるためだ。また、周辺には強い磁場の影響で方位磁針が役に立たないポイントが複数あり、これもUFO基地の影響ではないかと噂されている。
信じるか信じないかは読者諸氏に委ねるほかないが、一定のロマンを駆り立てられるスポットであることは間違いないだろう。

