福島の「UFO研究の拠点」が面白すぎた!CIAの秘密文書を公開、目撃相次ぐ「謎の山」はUFO基地説も「UFOふれあい館」の入り口にあるオブジェ Photo by Satoshi Tomokiyo

1992年の創館以来、福島県福島市の片隅でひっそりとUFO情報を発信し続けてきた「UFOふれあい館」が、ここへ来て盛り上がりを見せている。市の公営施設がなぜ、UFOを題材に用いることになったのか? 地域振興策としても見るべき点の多い、異色のスポットの近況に追った。(取材・文/フリーライター 友清 哲)

あの徳川家康も
UFOに遭遇していた!?

 UFOとはご存じの通り、未確認飛行物体を意味する言葉。そもそも“未確認”なのだから、「いる」「いない」を論じるのはおかしいのだが、それでもその存在の有無を巡っていまも世界中で議論が繰り広げられている。

 実はUFOの由緒は深い。最古の記録はおよそ3000年前に書かれた古代インドの叙事詩「ラマ・ヤーナ」であるとされ、そのなかで2万年前(!)から存在する「ヴィーマナ」という空飛ぶ乗り物の存在に触れられている。

 一方、日本でも昔話として馴染み深い『竹取物語』や『浦島太郎』について、実は宇宙人が介在した実話をもとにしているとの説がある。前者は宇宙へ帰っていくエイリアンの姿を、後者は宇宙旅行が引き起こしたウラシマ効果(光速に近づくほど時間の流れが遅くなる現象)を描いたものではないか、というのである。

 興味深いところでは、慶長14(1609)年に徳川家康が、自身の居城である駿府城で宇宙人に遭遇した記録が「一宵話」という書物の中にある。「一宵話」は江戸時代後期にまとめられた随筆集で、家康が駿府城の庭で手に指のない奇怪な人間と遭遇したエピソードが綴られているのだ。

 このエピソードは「徳川実紀」にも掲載されている。「徳川実紀」は江戸幕府の公式記録であるから、正体が何であれ、ここに記載されている意味は大きい。