侮ってはいけない
メリットだらけの「散歩」

 気軽に始められる新習慣・エクササイズ部門として推奨したいのが散歩である。

「何を散歩なんてぬるいことを」と思われる向きもあるかもしれないし、筆者もややそう思わないでもないが、じゃあ散歩以外に何かやっているのかというとそんなことはなく、たまに集中的にハードなワークアウトに手を出すことはあるが1カ月ほどで、早ければ数日で力尽きてしまい、習慣化するには程遠い。

 であるなら、ワークアウトと呼ぶには心もとなくはあるものの健康的な有酸素運動としての効果をもたらしてくれる散歩の方が、少なくとも何もやらないよりは圧倒的に成果がある。それに散歩は気分転換にもなるから、仕事のアイディアや人間関係の整理といった思索にも効果を発揮する。

 ジムに通っている人からよく「お金を払っているから行かなくちゃという気になる」という話を聞く。「お金を払う」も習慣を定着させるための効果的な方法だが、「ジムを探したり、ジムにお金を払う」ことが面倒で敬遠している人は一定数いる。散歩はぜひそうした人たちに勧めたい。

 最初は普段着で、出勤時や仕事帰りに5分回り道してとか、それくらいで充分である。やがて興が乗ればウォーキング用の靴を揃えたりすればよく、もっと興がのれば走ってジョギングとするなどすればよい。「体を動かす時間を意図的に設け、習慣づける」ということさえ達成されれば、程度や時間は二の次でいいのである。

 最後に、目標や計画を達成するためのコツを簡単にいくつか紹介したい。