
「最近の若手は指示待ちばかりで、自分で動こうとしない」――もしそう感じることがあるなら、それは上司の接し方に原因があるのかもしれない。プロコーチの林英利氏は、部下の成長を促すには、「指示」ではなく「質問」が重要だと指摘する。部下が自ら気づき、動き出すための「いい質問」とは?林氏の新刊『いい質問が部下を動かす』(三笠書房)から、部下のやる気を引き出し、主体性を育むための実践的な質問術を紹介する。
「最近どう?」―汎用性抜群のオープンクエスチョン
部下が仕事に対してモチベーションが下がっているからといって、「私、今モチベーションが下がっておりまして……」などとわざわざ報告してくることはありません。
ただ、部下のことを日頃から観察していれば、どうも様子がおかしいなと気づくことはあると思います。
私はプロのコーチとして、Zoomでクライアントと話をする機会が多いのですが、画面にパッと相手の顔が映った瞬間に、「あれ? 今日はどことなく元気がないな」「表情が暗いな」と、気づくことがあります。
話を聞いてみると、「仕事でつらいことがあった」とか、「家族とケンカをした」ということが多く、その「違和感」は間違っていないことが多いように思います。
くり返しになりますが、部下を動かす「いい質問」をするためには、日頃の心がけがものをいいます。
部下を観察して、どこかいつもと違うようだと感じたら、
「最近どう?」
と、声をかけてみてください。前の項目の第一声と同じですね。
「最近どう?」は汎用性のある「いい質問」なのです。