ホテル業界はどんな人材を求めているのか?(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2026」の「キーワードで読み解く!注目21業界『最新トレンド』」の拡大版です。
就職活動で大切な業界研究は難しいことではない。自分の将来を考える「地図づくり」のようなものだ。業界環境を知り、社会の仕組みを理解することが、納得のいく就職への第一歩になる。第9回はホテル業界を取り上げる。(DiamondWEEKLY編集室)
インバウンド回復で活況も…
広がる地域差
訪日外国人観光客(インバウンド)の回復を背景に、日本のホテル業界は再び成長軌道に乗りつつある。
ただし、その内実を丁寧に見ていくと、単純な好況とは言い切れない。地域ごとの格差や顧客ニーズの変化、さらにはビジネスモデルの転換など、業界の中では静かだが大きな変化が進んでいる。
まず押さえておきたいのは、インバウンドの恩恵が均等ではないという点だ。訪日客は東京・大阪・京都・福岡といった都市部に集中しており、東北などでは依然として訪問客が少ない状況が続いている。そのため、「業界としては成長しているが、個々のホテルで見ると必ずしもそうではない」という構図が生まれている。
さらに、日本人の宿泊需要は人口減少の影響などもあり、緩やかに縮小している。特に高齢化が進む中で、旅行そのものが難しくなる層も増えている。一方で、1人当たりの消費額はむしろ増えており、量は減るが単価は上がるという傾向が見られる。
こうした環境の中で、ホテルの戦略は大きく変わってきた。







