謝玉梅さん(31)が初めて夫から暴力を振るわれたのは、2021年に結婚してから2カ月もたっていない時だった。その後2年間、彼女は保護を要請するため成都市の警察に6回連絡を取り、当局が支援する女性団体に助けを求め、裁判所に保護命令と離婚を申し立てようとした。しかし、どこでも壁にぶつかった。23年4月には特に激しい暴行を受けた後、多臓器損傷で集中治療室に入院した。離婚が成立するまでにさらに1年を要した。中国社会では家族が中心的な役割を果たすため、離婚はかつて文化的タブーだった。ここ数年では政治的タブーとなっている。弁護士や社会学者によると、中国では暴力的な夫との離婚を思いとどまるよう求められる女性が多いという。