ミクシィの新規事業「みてね」
株式会社MIXI(以下、ミクシィ)といえば、ソーシャルネットワーキングサイト「mixi」を手掛けたことで知られています。2004年のリリース当時、「完全招待制」「足あと」「コミュニティ」などの機能が話題を呼び、国内のSNS市場を切り拓いた先駆者として一世を風靡しました。その後は、大ヒットしたスマホゲーム「モンスターストライク」を主力事業として収益を上げています。2024年の年末からは「mixi2」を開始、こちらも好調です。
そんなミクシィが2015年に開始した、家族間での子どもの写真・動画共有アプリの「家族アルバム みてね」(以下、みてね)が、子育て世代を中心に人気を集め、同社の新たな収益の柱として注目を浴びていることはご存じでしょうか。
「みてね」は、世界で利用者2500万人を突破し、175の国と地域で展開されています。海外ユーザー比率は約40%に達しており、子どもの写真共有に特化したアプリとして世界でも珍しい存在です。特に、海外では日本よりも子どものプライバシー保護や個人情報のセキュリティへの意識が高いこともあり、世界中で利用が広がっています。

「みてね」はシンプルな操作性が特徴で、子どもが生まれた親世代に加え、祖父母世代にも利用されています。子どもが新しく生まれて写真や動画の量が劇的に増えるタイミングで親が使い始め、離れて暮らす家族にも日々の成長を簡単に共有できる便利なコミュニケーションツールとして広がっていきました。