昨年末に突然、「mixi2」が登場してから、今日(1月16日)でちょうど1カ月。mixi2をつくったのは、20年前にSNS「mixi」を生み出した笠原健治氏その人である。初代mixiから20年がたった今、なぜ新たに「mixi2」を立ち上げたのか。mixi2の開発を始めた3つの理由や、mixi2と初代mixiとの関係、笠原氏の思う現状の他社SNSの問題点などについて、詳しく聞いていく。(ダイヤモンド・ライフ編集部 吉岡綾乃)
初代mixiから20周年の2024年、突然登場した「mixi2」
2024年12月16日、突然「mixi2」なる新しいSNSが現れた。20年前、まだTwitter(X)もFacebookもなかったころに絶大な人気を誇った国産SNS「mixi」と同じ名前を冠した新しいSNSが登場したという知らせに、XやFacebookの私のタイムラインは「mixi2始めました」「mixi2の招待コード貼ります」という、かつてのmixiユーザーたちの投稿であふれかえった。
大々的に発表会が行われたわけでも、プレスリリースが出たわけでもなく、ひっそりとしたスタートだったにもかかわらず、私の周りはその日のうちにお祭り騒ぎになった。お祭り騒ぎだったのは私の周りだけではなかったようで、mixi2はリリースからわずか1週間で120万ユーザーを突破(プレスリリース)、AppStoreのアプリランキングでも1位になった。
スタートから1週間ほどで、当初の盛り上がりはいったん落ち着いた。サービス開始から1カ月がたった今、周りを見回すと、毎日mixi2を活発に使う人、適度なペースでたまに覗いている人、アカウントを作ったきり放置している人……と、現在のmixi2へのスタンスは人それぞれのようだ。