「頑張って!」「かっこいい」…維新離党の3県議が“破門”されても意気揚々なワケN党の立花氏への情報提供について質問に答える増山誠県議(左)。中央は岸口実県議、右は白井孝明県議  Photo:JIJI

兵庫県知事選の衝撃、そしてそれ以降の混乱はいまだに続いている。3月中旬には、維新の会が処分した3人の兵庫県議が新会派「躍動の会」を立ち上げることを明らかにした。さすが呆れる声が多く見られるが、ネット番組に登場した3人の表情は明るく意気揚々としてさえ見えた。この動画のコメント欄では応援の声が圧倒的であり、この正反対の受け止められ方が現在の混乱ぶりを象徴しているようだ。(フリーライター 鎌田和歌)

分断が可視化された兵庫県知事選
余波はまだ続く

「【リハック出演】破門三人衆のリハック出演前をご紹介」。これは維新の会から離党勧告を受けた増山誠兵庫県議が3月10日にYouTubeにアップした動画のタイトルだ。

 同じく維新の会から離党勧告を受けた白井孝明県議、除名処分となった岸口実県議とともにエレベーターの中で笑う場面から始まり、インターネットトーク番組「ReHacQ−リハック−」の収録に向かうことを告げている。表情は明るく、所属していた党から厳しい処分を受けたばかりとは思えない。

 兵庫県知事選以降、昔からのマスメディアを意味する「オールドメディア」と、インターネット上の新メディアである「ニューメディア」の対立がとかく煽られがちである。新聞やテレビでは批判的に取り上げられることばかりの「破門三人衆」だが、インターネット番組への出演を喜んでいる様子はその表情からも伺える。彼らは自分たちの発信に耳を傾けてくれるのは、このようなインターネット番組の視聴者だと信じているのだろう。

 いったん、ここまでの経緯を簡単に振り返ってみたい。

 昨年11月17日に開票された兵庫県知事選挙の結果、斎藤元彦氏が再選。まさかの結果に「オールドメディア」の関係者らが衝撃を受ける一方で、斎藤氏や「二馬力選挙」を行った立花孝志NHK党党首の支持者たちは「民意がオールドメディアに勝った」とばかりに沸き立った。

 しかしすぐにPR会社「メルチュ」が広報全般やSNS運用を主体的に行い、これに伴う報酬を受け取っていたのではないかという疑惑が持ち上がる。斎藤知事側は「ボランティアだった」などとしてこれを否定したものの、12月に大学教授らが斎藤知事と同社の折田楓社長を公職選挙法違反の疑いで刑事告発。年が明けて2月には兵庫県警と神戸地検がメルチュの関係先に強制捜査に入ったことが報じられた。