また、百条委員会で委員を務め斎藤知事を追及したことでバッシングを受け、県議辞職に追い込まれた竹内英明元県議が1月18日に亡くなった。これが報じられると、斎藤知事や立花氏への批判が強まることとなった。

 こういった情勢から選挙で斎藤知事に投票したことを悔やむ声も聞かれ始めた。TBS系列の報道番組「報道特集」では1月と3月に兵庫県知事選に関連した立花氏やネット動画の動きについてを放送。根拠不明な情報や個人への誹謗中傷につながる扇動を多くの人が信じた現象に警鐘を鳴らす内容だった。

 斎藤知事の「人気」は再選時がピークで、その後は失速しているように見える。立花氏にしても、特に竹内元県議が亡くなってからは批判が強い。

 しかし一方で根強く斎藤知事や立花氏を支持している人がいるのも事実で、3月14日に財務省前で立花氏が襲われる事件が起こった後、立花氏の支援者らは襲われた理由は報道特集にもあると、またも「オールドメディア」を批判している。

 議員の中にも支持者がいるのは周知の通りで、「破門三人衆」の態度は如実にこれを示している。

 2月末に行われた記者会見の中で、非公開で行われた百条委員会での音声データなどを立花氏に提供したことを認めた増山県議は「マスコミに同じような情報を提供をしたとしても、発表はされないという危惧があった」「発信力がある方にお伝えすることで、県民の皆さまが知ることができるのではないかという考え、立花氏に提供させていただいた。立花さんをメディアとして認識していた」など、悪びれない態度で見る人の多くを呆れさせた。

 冒頭で触れた通り、「破門三人衆」の表情は明るく、特に増山県議は意気揚々と情報発信を行なっているように見える。

 所属政党から厳しい処分を受け、世論の批判も大きい議員が、このように明るく振る舞うことができるのはなぜか。

「期待しています」「かっこいい」
破門議員への期待コメント

 ここにSNSを使った個人による情報発信が極まるところまでいった現代の分断が見える。増山県議のYouTubeチャンネルのコメント欄を見ると「頑張って!」「期待しています!」「かっこいい」など、好意的なコメントばかりが並ぶ。

 SNSには自分と似た傾向を持つ発信者やアカウントばかりが目に入りやすくなる現象があり、これらはエコーチェンバーやフィルターバブルと名付けられている。