「素直にいろんな話を聞いていろんなことを試してみたらいいんだよ」と言われながら育てられた子どもは、きっと、色々なことにチャレンジできる人になるでしょう。
親が野球経験者で指導者の言うことを聞いてくれない
私が指導する多賀少年野球クラブでそういうケースはないのですが、他チームの関係者からは「親が野球経験者で指導者の言うことを聞いてくれない」という相談を受けることがよくあります。
しかし、「これだけやってればいいんだ」と親に自分で考えることをストップされたとしたら、子どもはなかなかチャレンジできません。
私たちのチームの場合、実はそもそも保護者の中に野球経験者は半分もおらず、また「野球が好きで子どもと一緒にやりたい」というよりは「子育てのために何かスポーツをやらせたい」と考えて入ってくるケースが多いです。
私はよく「親集合!」と言って、ときにしっかり意見をぶつけることもあります。しかし、話を素直に聞いてくれますし、すごく勉強熱心。そういう親だからこそ、私が指導をする多賀少年野球クラブのファンになってくれている部分もあると思います。
ある程度の時間が経って保護者との信頼関係ができると、それぞれの家庭でも子どもたちに「とりあえず監督が言っていることやってみれば?」と伝えたりしてくれるので、すごく助かっています。
子どもにとって素直さがいかに大事か。子どもがどうやったら、素直に全力で目の前のことにチャレンジしてくれるか。
そして、その素直さは近くの大人が作るものだということを、大人の私たちが忘れてはいけません。
グラウンドでは日々、そんなことを子どもたちや保護者に伝えています。