トランプ米政権が対中関税の引き下げを検討すると表明し、中国政府も対話の意思を示したことから、両国が交渉プロセスをどのように開始するかという難題が浮上している。ワシントンのシンクタンク、スティムソン・センターの中国プログラムディレクター、ユン・サン氏は「トランプ氏が手を引いたことで、中国政府は間違いなく勝利を感じている」と指摘。「どちらが先に手を差し伸べるかという問題はまだ残っているが、実務レベルの担当者が話し合いを始めることができれば、現実的にはそれが最善のシナリオとなるだろう」と述べた。今こそ絶好の機会だ。中国政府高官の代表団は今週、国際通貨基金(IMF)と世界銀行の春季総会に出席するためワシントン入りしている。藍仏安財政相や中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁を含む高官らは、短期間の滞在を予定していた。情勢が目まぐるしく変化する中、トランプ政権との会談が実現するのか注目が集まる。
米中通商交渉、どう始めるのか
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