そこから2年ほど、本業+副業を試行錯誤して、結果的に働き方を変えました。私の場合は、副業を自分業にして、今はその1つとしてヨガを教えています(「お金」「つながり」「健康」がそろう、ビンゴ!)。

 私の例はあくまで一例ですが、こうやって○△×をつけるだけで、今後、自分がどこを強化する必要があるのか気づくことができます。

 そして、気づいたらやることは、いきなり本業をやめるとか、転職するとか、大それたことではありません。「お金」「つながり」「健康」の3つが重なるところに「仕事の種」をまくための、小さな試行錯誤をしてみることです。

 過去にやってきた仕事や副業を書いてみて、どういった仕事を組み合わせたらかないそうか考えてみてください。1つの仕事ですべて満たすのが難しい場合は、仕事をいくつか持てばいいのです。

 本業以外に「自分業」を持つと、2つの効果があります。

 1つ目は人生のリスクヘッジになる点です。私が2人の子持ちワーママになったときに一番不安だったのは、子どもが病気や不登校になって私が会社を辞めることになったら、収入経路を失うことでした。

 しかし、もう1つ別の仕事を持っていれば、本業がなくなっても、そちらからの収入を育てることもできます。会社を辞めてから始めると、収入が増えるまで時間がかかりますが、本業と並行してスタートしていれば、助走期間は本業の収入がカバーしてくれます。

 2つ目は、将来への種まきになる点です。40代から仕事の種まきをすれば、50代、60代で花が咲くこともあります。今はたいしたお金にならなくても、経験が増えるし、知恵もついていきます。

 自分業チャレンジの1つ目で100%成功する人はいません。私もブログ、アフィリエイト……といろいろ試しましたが、向いていないことがわかりました。

 でも、その経験は決して無駄ではありませんでした。そのときに試行錯誤したこと、新たな人間関係ができたこと、うまくいかずやめたことなど、いろいろな経験や知恵が、今の仕事に生きているからです。