無敵すぎる…ウーバーで手に入れた
「失敗できる」という最強キャリア
ウーバーの仕事がキャリアや職歴上、プラスに働くとは考えにくい。機械化の波も押し寄せている。ウーバー配達員として長く活動すればするほど、長期的には自分の人生を追い込んでしまうのではないか。また今は独身だが、もし奥さんや子どもなど、守るべき家族の存在ができたらどうだろうか。
人それぞれ幸せの最適解は異なるので、ライフステージや環境の変化など、人生はどう転ぶかわからない。だからこそ可能な限り多くの選択肢を残しておくことが、将来の自分への最高のプレゼントになる。
僕は2年前から「ウーバー配達員ライター」としての活動を始めた。今はライターの仕事をメインに、副業としてウーバーの仕事を続けている。ライターの仕事を始めた一番の理由は、特殊なキャリアを歩んできた自分だからこそできる、情報発信をしたかったから。
ただ、心のどこかで、前述したウーバーの将来性への危機感もあった。ウーバーの仕事にはたくさんの「学び」があるが他の仕事にも活かせるスキルや経験を積めるわけではない。より自分の中でスキルや実力が積み重なっていく、そんな仕事にチャレンジしてみたかったのだ。
ウーバーの仕事をしていると、時間を言い訳にすることができない。時間がないから勉強できない、時間がないから転職活動できない……。弱い自分への「逃げ道」が閉ざされている環境だからこそ、嫌でも自分の人生と向き合わなければならない。
しかし、ここに大きな可能性を僕は感じている。時間的に余裕があるからこそ、新しいことにチャレンジする意欲が湧いてくる。挑戦できる環境、失敗しても再挑戦できる環境が整っている。
実力も実績も信用もゼロの状態から、僕はライターの仕事を始めた。順風満帆なストーリーとは程遠い、波乱万丈なドタバタ劇を経て、今の僕がある。もちろん今後の人生で、再就職活動に汗を流す日がくるかもしれないが……。ウーバー配達員ライターとしての活動が「財産」となり、将来の自分を助けてくれると僕は信じている。信じたい。